空き家管理士の橋本です。
現在ご両親は健在ですが亡くなった後は誰も住む予定のない実家がある場合には、将来空き家にならないように対策を考えることが重要になってきます。話が聞けるうちに土地や建物をどうして欲しいのか、ご両親のご希望を聞いてみることをお勧めします。
そして、話し合いから一歩進めてエンディングノートの活用をお勧めします。遺言書と違い法的効力はありませんが、形式にとらわれず気軽に作成することができます。話だけでは相続人の間で言った言わないになりますので、ご両親のご希望を形にすることが大切となります。また、エンディングノートには預貯金や土地・建物などの記載欄がありますので、遺された相続人の相続財産を調べる負担は軽くなります。
私事ではありますが、昨年母が亡くなった時には生前に財産の話は一切していなかったので、調べるのにとても苦労しました。思いもしない負債が出てきて、大変驚きました。結局、遺産の中には譲り受けたい思い出の物もあったのですが、すべてを含めて相続放棄せざるを得ませんでした。そのようなこともあるので、ご参考になればと思います。